南八ヶ岳縦走(中岳・赤岳・横岳・硫黄岳) 
 長野県茅野市    2002.9.9~10    T&A

赤岳(2889m)・横岳(2829m)・硫黄岳(2760m)

9日
自宅3:00~彦根IC4:00~諏訪南IC7:30~美濃戸口山荘7:50着 8:00発~行者小屋10:30着 11:00発
中岳と阿弥陀岳コル~中岳~赤岳頂上13:30~赤岳天望荘14:00

比良の浜も水不足で浜が広くなって台風が来ない限り琵琶湖の水位上昇も望めなくなっている毎日です。
そんな中、夏山から秋山の間の静かな山を求めて八ヶ岳に行って来ました。
天気は回復傾向とのことで期待大で出発です、と言うのも赤岳は3度目の兆戦です。
大雨や強風で2回撤退。美濃戸山荘に駐車。天望荘の素泊りを予約し、駐車代1000円はなしです。
今回は南沢から登り行者小屋を目指します。
月曜日の早朝とあって出合う人もなく静かな八ヶ岳の自然林の中久々の山行は気分良く快調に高度を上げて行きます。
トリカブトやキノコが出ていました。広い河原を過ぎると行者小屋です。ここでランチタイム。
小屋のお兄さんのアドバイスで中岳経由で行くことに、こちらの方は緩やかで山を楽しめるとの事。
中岳と阿弥陀岳のコルから中岳を過ぎ赤岳を目指して行くほどに、陽射しも暑くなってきました。

コルから中岳 後方は赤岳 文三郎尾根分岐から赤岳

文三郎尾根との分岐から砂礫の急登を行き過ぎると赤岳の岩稜帯が大迫力で迫ってきて素晴らしい景色です。
頂上直下は岩場で鎖も付けてあって慎重に行きました。
赤岳頂上は狭い所に神社が奉ってあって落着かず、おまけにガスも出てきたので直ぐに赤岳天望荘に下山です。
小屋の中で軽い食事とビールで一息いれました。時間は早いのですが風とガスで外の視界はなし。
仕方ないので着替えし、ひとねむりです。夕食はご飯とチキンロールとインスタントラーメンです。
今夜の泊り客は私達を入れて9名でした。小屋番の3人とのんびり一緒にテレビを見てました。
茅野市内と反対方向は清里方面の明かりがきれいに見えました。

10日
小屋6:00~横岳7:15~硫黄岳8:30~赤岳鉱泉10:00~美濃戸山荘11:50

今日はガスがかかり視界はゼロでおまけに風も吹いて雲の流れも速く残念です。
小屋を出て直ぐに薄日が差したかと思うとなんとブロッケン現象と遭遇、しかも二重光輪です。

赤岳(一瞬の晴れ間) ブロッケン現象:高山の山頂などで太陽を背にして立つと、自分の影が前
方の霧や雲に 映り、その影の周りに虹のような光の輪が見える現象です。
辞書には御来迎とありました。

穂高岳で見て以来2度目です。来て良かった。横岳への稜線は狭くて岩場の連続です。
しかし、整備されていてクサリ、ハシゴもしっかりしているので慎重に行けば心配ありません。

3点支持の岩場の連続(好きです) 横岳

ガスがかかって視界はないに等しいのとピークが何度かあってそれを巻いているので、方向感覚がおかしくなりそうです。
頂上が分からず途中出会った登山者に尋ねると何と目の前でした。
頂上から下に目を向けると大同心、小同心の岩稜が大きく見え迫力ありました。
頂上下もクサリ場があって緊張し、少し行くと砂礫地の下りでコマクサの群落に出会いました。
硫黄岳小屋辺りはコマクサの群落で有名ですが、まだ遅咲きのコマクサが咲いていました。
ケルンがある道を登ると硫黄岳頂上です。ただ広い頂上でなにも見えません。
爆裂火口はガスで見えず硫黄の匂いだけでした。風が強いので松の峰との分岐で一休みです。
横岳、赤岳は相変わらず雲の中で、名残惜しいが下山です。
赤岳鉱泉までは樹林帯を行きそこからは北沢に沿って明るい山道です。
振りかえると大同心、小同心が迫ってくるようです。
丸太の橋は板の立派な丈夫な橋になっていました。
紫色のトリカブトが綺麗に咲き、しらびその樹林帯は苔むし、キノコ採りの人とも遭い季節は初秋です。
美濃戸山荘でおうどんを食べ、原村の(もみの湯)で汗を流して人心地がつきました。

出会った人  2日で40人ぐらい?
出会った鳥  メボソムシクイ コガラ イワヒバリ ウソ
出会った花  トリカブト アキノキリンソウ コマクサ フジアザミ、 オンタデ チシマギキョウ シラタマノキ
         キツリフネ  タカネシオガマ サラシナショウマ イブキジャコウソウ ハナイカダ タカネヤハズハハコ
         アザミ

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