御在所岳(1212m)と国見岳(1170m)  2002.10.29   T&A

三重県菰野町 滋賀県土山町・永源寺町


28日(mon)  
鈴鹿スカイライン旧ゲート前公園泊

29日(tue) 
武平峠登山口7:00~御在所岳8:00~国見岳9:00~根ノ平峠10:30~コクイ谷出会11:300~沢谷~登山口13:30

私はファミリー登山出身ですが山にのめり込みとうとうテントを買ってしまいました。
この歳になって初めての体験です。
と言ってもオートキャンプの形ですが、意外にテントの中は暖かくよく眠れました。
今季初めての冬型の気圧配置で時折稲妻が光っていて、外は冷え込み、星が綺麗に見えました。
朝目が覚めると強風は相変わらずですが、青空に雲が走っていました。
御在所岳までは急登でおまけに強風に身体が飛ばされそうで身体を低くしての登りです。
頂上辺りは公園地になっていて標識が多いのですが登山道への標示が少なくキョロキョロしての歩きです。
それにしても頂上でアスファルト道を歩くとはハイヒールの人には歩き易いいい道なのでしょう。
何とか裏道コースを見つけられました。
急な荒れた下りを国見峠に向かいます、ここから登山者の聖域です。
峠から登りは笹薮を過ぎドウダンツツジのトンネルを抜けると一変して
花崗岩の砂礫がむき出しで巨岩が荒々しく、紅葉しだした御在所岳の中道コースや、
藤内壁がよく見えアルペン的です。石門は巨人が積んだように見えます。
(石門)
国見岳の頂上から伊勢湾がキラキラ光っていました。
ここから根ノ平峠まで長い下りが待っていて、時折鹿の鳴き声に秋の深まりを感じさせられます。
鉱掘や炭焼きで栄えた往時の人々に思いをはせTが詠める歌一首。
「奥山に 紅葉ふみわけ鳴く鹿の 声聞くときぞ 鈴鹿思ほゆ」
「どうや、上手いもんやろ、平安貴族の心境や。見事な本歌取りで蝉丸太夫も感心してるやろ。」
と鼻をうごめかせています、ちびた鼻を。
「昔は高かったけど今は使いすぎでちびて低うなってしもたんや」
冗談は顔だけにしてほしい、小さいのは鼻だけにしてほしい.。
天気が急に悪くなって今にも雨が降りそうなので、休憩も取らずひたすら歩き続けました。
根の平峠は広い休憩所で、ここは伊勢方面と永源寺方面の分岐です。
昔は人の往来のあった道(千草街道)を永源寺方面に行きました

(根の平峠)
ヌタ場のような道や、落ち葉で道が埋もれていたり人一人が通れるぐらいの道です。
とうとう小雨が降ってきて、雨具にザックカバーを付け、休憩もままならずついてないなー、
期待していた紅葉もあと一息と言ったところでコクイ谷出会いに。
(上水晶谷)
この辺の紅葉は素晴らしくて愛知川源流の風景に映えますが今年は残念早過ぎたようです。
(コクイ谷出会付近)
コクイ谷出会からはテープを捜しながらの谷歩きです。
(コクイ谷出会)
炭焼の跡がいたる所にあり、昔に人々が仕事をしていた様子が伺われます。
雨の中でしたが暖かいスープとアンパンの昼食を食べました。
雨乞岳から降りてきた老年の登山者が頂上は雪が降っていたので急いで降りてきたとのこと。
紅葉はまだなのに山は冬到来?
沢谷に入ると倒木が多く荒れていて、雨乞岳の分岐出た時はホッとしました。
雨も止んだみたい。後は2回程アップダウンを過ぎ、一箇所だけ崩壊場所があって緊張しました。
登山口に出た時は薄日が差してきました。
今回は紅葉は期待はずれで強風と雨の中の山行きでした。

出会った人  2人
出会った動物 イノシシ、鹿、蝶
出会った花   なし

附記(T) 
膝をやられて最後の2時間は痛いのと力が入らないので ガタガタでした。おまけに雨は降ってくるし、
登山口駐車場に着く頃は すっかり濡れてしまいました。
慌てて服を着替え、もたもたしているうちに、車のキイがなかなか 見つからず、やっと探し出して車を
発進させ帰路に着きました。 家に着いて荷物を車から下ろしていて杖を積み忘れていたことに 気付く有様でした。
それで翌日、山に登る人に悪人はいないはず、誰かが杖を見つけて わかりやすい所に置いてあるのではと
性善説派のわたくしめは、 はるばる鈴鹿まで車を飛ばしたのであリます。
琵琶湖大橋の通行料400円とガソリン代(所要時間4時間30分) を使っての鈴鹿行き。
はたして杖は見つかったでしょうか? と言う訳で人間不信に陥っています。
愚妻にこの話しをするとそんなもの残っているはずがない と鼻先でせせら笑われました。低い鼻で!
愚妻の性悪説派に負けるとは!! おまけに風邪をひいたようです。

                          

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