火打山と妙高山 
新潟県中頚城郡妙高高原    火打山(2462m)   妙高山(2454m)
2003.9.16~18       T&A

9月16日  
自宅3:20~敦賀IC~妙高高原IC~笹ヶ峰8:40 出発9:00~黒沢橋~12曲がり~富士見平~
高谷池ヒュッテ12:50  発13:20~火打山頂上15:00~高谷池ヒュッテ16:40

今年は冷夏で10年ぶりにお米の不作が伝えられるのに、9月になってから残暑が厳しく何時までも
夏のようです。
そこで米の出来はいかがなものかと米どころ新潟の山に行ってきました。
まだ夜も明けぬ比良の里を出発。
天気もまずまずで北陸自動車道も殆ど車もなくスムーズに行き、笹ヶ峰牧場の京大ヒュッテを
過ぎ、県営の大きな駐車場(無料)に車を止めて出発です。
木々の間から差しこむ日差しも心地よく久しぶりの山行で、期待で小さな胸もふくらみます。
登山口から黒沢橋までは緩やかな傾斜の木道が続きますが、黒沢橋からは急登で有名な
「12曲がり」に入ります。
覚悟をしていたのでさほど苦にならなかったとはいえ、富士見平まではやはり長く感じられました。
富士見平を過ぎしばらく行くと地図では平行道で歩きやすそうなのにどっこい根っこや岩で歩き
にくい道を行くと、まわりの景色に融けこんだ感じの良い三角屋根の山小屋が見えてきました。
ヒュッテで素泊まりの予約を済ませさっそくランチタイム。空身で火打山を目指します。
天狗の庭から火打山 (クリック)
天狗の庭の木道脇はオヤマノリンドウが美しく咲き乱れこんなに多く咲いて待っていてくれたとは。
感激
オヤマノリンドウ
花の山として有名ですが夏の花は終わっていて、静寂の中リンドウの青紫色が素晴らしい。
頂上に着いた時はガスがかかり期待していた北アルプスも富士山も何も見えず、風も吹いてきた
のですぐ下山。途中でライチョウ一家と遭遇
白い羽根が見えてます
夕暮れの草紅葉が始まった天狗の庭から明日の山、妙高が見えました。

ヒュッテは自炊には行き届いていてガス、鍋、食器等貸して頂け室内で出来ます。
私達は自前の自炊道具で豚シャブです。寒くないので池のほとりのベンチでゆっくりしました。
トイレは自分の使用した紙はお持ち帰りで紙とナイロン袋が用意してありました。
水場は少し下がった池の水が落ちる所にあって飲み水としては不適です。(沸かす必要あり)

9月17日
高谷池ヒュッテ5:30~黒沢ヒュッテ6:30~妙高山頂上9:30 発10:10~黒沢ヒュッテ12:50
発13:20~黒沢池~富士見平~12曲がり~黒沢橋~笹ヶ峰16:40着

今日の天気はまずまずの様で池からの水蒸気が幻想的に山の朝を演出し一服の景色をかもし出して
います。
朝の高谷池(クリック) 
茶臼山を回りこんだ所で朝陽が差し快晴になってきました。
黒沢ヒュッテからは大倉乗越の急登を過ぎ急坂を下り(雪渓のある頃は危険)長助池分岐から本格的
な登りに入ります。
道はしっかりしていますが直登なのできつく恥ずかしながら2回も休み頂上へ
山頂
溶岩魂の露出した山頂部は思っていたより広く北峰、南峰とあって、信仰の山らしく石祠が祭られて
いました。
太陽はでていましたがここでもアルプスの見晴らしはなく残念でした。
元来たコースを戻り、暑くなってきたので分岐近くの沢筋で大休止です。
黒沢ヒュッテでラーメンを頼み、わかめにコーン、シーチキン、玉ねぎと入って700円は値打ちありました。
黒沢池の湿原は雄大で木道をゆったりと歩くと、そこには大きな広がりの世界がありました。
富士見平から12曲がりを過ぎ黒沢橋に着いた時はヨレヨレで、おまけに滑って木株に手術をした方の胸
を強打して息がつまり泣きそうでした。
笹ヶ峰の駐車場までは木道を惰性で足を動かしているだけのようで、ボロボロになりロッジにテント泊を
申し込み2人で1800円也を払いました。
ここは広大なキャンプ場ですがトイレが少ない為ビジターセンター近くにテントを張り、
さあ後は温泉とビールあるのみです。
車で麓の杉の沢の温泉センターに向かいましたが定休日との事で、池の平の「かんぽの宿」まで行き、
2日間の汗と疲れを流し、自動販売機でビールを買い込み再びテントの所まで。
インスタントのカレーライスで夕食。
飲むゾーと張り切っていたTは500ml缶一本であえなくダウン
私は残りの缶も飲み干しおかげで夜中に雨が降っていましたがぐっすり眠れました。

9月18日
牧場の朝はすがすがしく、広大な広がりに気分もさわやかです。
道の駅信濃でおみやげと牛乳たっぷりのソフトクリームを食べ、戸隠の奥社へ。
奥社までの大きな杉木立の中、身がいった太い重い足を引きずり不細工に歩いていると、
気の毒に思った参拝の人に励まされ思わず苦笑してしまいました。
途中、どんぐりハウス方面に足をのばし鏡池まで来ると戸隠連峰が池の後ろにそびえ、絶景です。
鏡池から戸隠連峰(クリック)
再び車のところまで重い太い足を引きずり、待望の「戸隠そば」を食べ、ついでに野尻湖によって、
親不知I.Cから一路我家へ

《追記》
Tは登山前日に「ムカデ」に噛まれ足が腫れた状態での登山になり気の毒そのものでした。
登山の途中とテントの中で2回もアリに噛まれ不幸は続くのでした。

出会った人  カウント出来ませんでした
出会った鳥  イワヒバリ ライチョウ ホシガラス メボソムシクイ
出会った花  ミョウコウトリカブト オヤマノリンドウ ノウゴウイチゴ(実) タムラソウ サラシナショウマ ウサギギク
         ハクサンボウフウ アキノキリンソウ ミヤマタンポポ カラマツソウ シシウド オオバミゾホウズキ
         シラタマノキ シロバナヤマホタルブクロ アザミ

シラヒゲソウ(奥社参道にて)

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