大雪山(カムイミンタラ)    2001.9.13~15.16 
旭岳(2290m)~黒岳(1984m)縦走 紅葉を求めて  晴れ

13日 台風15号が日本列島を襲い、11日はアメリカで飛行機によるテロが起こり世界中の人々が震撼と
驚きで日々テレビの前に釘ずけです。そんな中私達は初めてツアーの登山に参加しました。
何しろ大雪山はヒグマの生息地で何年か前にロープウエイ姿見駅近くで道に迷った登山者がSOSと木を並べて救助を要請
したが結局ヒグマに襲われたことがあり、北海道=ヒグマとの数式がインプットされているのでツアーならヒグマ君との遭遇も
避けられ安心して登れるとの思いからです。

1日目は自宅~JR湖西線~京都発はるか~関西空港~新千歳空港~バスで旭岳のふもと仙人峡温泉まで
乗り物を乗り継いで行きました。宿に荷物を置いて天女の滝と敷島の滝を散策し、宿に着く頃には辺りが暗くなり
北海道の夜はくれました。
夕食時に山岳ガイド2名の方の説明を聞き22名の参加者との顔合わせです。見ればご夫婦のしかも皆さん同じ年代のようで
ちょっと安心しました。

14日  ホテル5:30~旭岳ロープウエイ山麓駅~15分~姿見駅6:50発~姿見の池7:20~旭岳山頂9:20着
      発9:40~裏旭岳~20分~間宮岳~30分~中岳分岐~40分~北鎮岳分岐着11:55着
      発12:25~お鉢展望台12:45~黒石石室13:40~黒岳山頂14:20~50分~黒岳七合目(リフト)~15分
      五合目~ロープウエイ~7分~層雲峡駅~ホテル16:00着

早朝ホテル内でお弁当を食べました。姿見駅でガイドさんの簡単な山の説明と自然保護の説明を受け体操して出発です。
朝日がまぶしく暑くなりそうなので半袖に、砂礫が多いとのことで小石が入らないように足元はスッパツを付けました。
姿見の池までは簡単に登れ、今日の天気の良さにうれしくなりました。姿見の池では、旭岳が映り目を上げれば頂上の山容
がよく見え地獄谷の噴煙が数ヶ所から上がっていました。

姿見の池 旭岳山頂を目指して 雪の残る裏旭岳

爆裂河口はすざましくスケールの大きさに驚きです。
これも地球の表面の一部なのです。足元はガラガラで五合目から七合目までゆっくりペースです。
憧れのトムラウシや十勝連山がよく見え気分は高揚します。九合目でニセ金庫岩や金庫岩当たりはガスが出ると危険な所。
今日は全然問題ありません。北海道の最高峰旭岳に到着。ガスが出てきて視界は思っていたほどよくありません。
今度は砂礫の急な降りです。本当に急斜面で足を踏ん張って転げないよう気をつけました。
間宮岳、中岳までは少しのアップダウンがありましたが、あっという間に過ぎて快適に歩けました。ウラシマツツジやヒメイワ
タデの紅葉が荒れた地に赤く彩りを添え大雪山の真っ只中を歩く感触は最高です。
徐々にお鉢平の全貌が見えてました。有毒ガスが出ているので立ち入り禁止です。北海道の臍と言われその規模は雄大で、
人間を寄せ付けない凄さがありました。

お鉢平 ナナカマド紅葉 お花畑紅葉

北鎮岳の分岐で昼食のお弁当です。先ほどまでガスがかかり心配しましたが、晴れてきて寒くはなくゆっくりしました。ここからの
風景は今歩いてきた砂礫地と違いハイマツとナナカマドの紅葉が広がっていました。少し下りお鉢平の見晴台の辺りのナナ
カマドは燃えるようで今が一番の見頃です。黒岳石室までは遊歩道でロープが張ってあり、夏はお花畑としてそれはそれは
色々な花が咲き乱れたであろうと想像しました。今はチングルマの残がいのみでクロマメノ木の実を見つけ食べていると(すい
ません^^^^^)シマリスやホシガラスも食べていました。石室からはひと登りで黒岳に到着。

黒岳山頂より マネキ岩 5合目ロープウエイ駅でガイドさんと

ここからの眺めはハイマツの緑とナナカマドの赤と雪渓の白とコントラストが素晴らしく山の大きさを知ることが出来ます。
後は少し急な下りを七合目ロープウエーまで。紅葉の一番の見頃の時に来られ大満足で層雲峡のホテルへ。
皆さん元気で事故もなく本当に楽しい山行でした。

15日  今日はバス観光です。銀河流星の滝や、美瑛の丘、富良野の町を通り滝川ICから新千歳空港へ。

ここまでは完璧なシミ一つ無い山行きが空港手前で何と何と崩れました。アメリカで起こったテロ事件が影響するとは。
私達が乗る予定の飛行機の出発が2時間遅れになりました。搭乗予定の飛行機はホノルル発~関西空港経由新千歳空港
の予定でしたがホノルルでの検査が厳しく2時間遅れになってしまい、H社の添乗員さんは汗だくで皆の関空からの帰りの手配
で気の毒なぐらい忙しそうでした。私達は最終の「はるか」と最終の湖西線で比良駅に0時半到着の予定でしたが関空到着が
11時30分ではとても間に合いません。結局京都駅までH社手配のバスで、駅から比良の自宅までタクシーとなりました(\10720)
着いたのは16日の2:30でした。費用は全てJAL持ちとのことでした。テロの無い平和な世の中であるように祈るばかりです。

出会った人  多くてわかりません
出会った鳥  ホシガラス ウグイス アマツバメ  
出会った動物達 シマリス コヒオドシ蝶 
出会った植物  シラタマ エゾオヤマノリンドウ ミヤマリンドウ 以下は紅葉 ウラシマツツジ ウラジロナナカマド ミネヤナギ
          ヒメイワタデ チングルマ 

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