鳥海山(2236m) 
山形県 秋田県      2005.7.28

                         鉾立からの鳥海山

7月28日
朝日ナチュラリストの家から寒河江市を通りR112から山形自動車道の湯殿山IC~終点の
酒田北ICで降り鳥海ブルーラインの鉾立に。
大駐車場は無料で綺麗なトイレ、ビジターセンター、大食堂等あります。
鳥海山をバックに日本海に沈む夕日を見ながらの夕食は優雅な気分になり至福のひと時です。
車中からの月や星は素晴らしく輝いて贅沢な夜をすごせました。


7月29日
鉾立5:10~御浜7:10~新山山頂10:00~大物忌神社10:40~鉾立14:40

夜明けとともに身支度をして出発です。車中泊の車が何台も止まっています。
登山道は奈曾渓谷を見ながら尾根を行きますが石が敷き詰められ広い道です。
チシマザサを切り開いている所は虫が一杯で大朝日岳で刺されなかったと喜んでいたのに
帽子とタオルで顔を隠しながらですがここの虫はしつこいです。
賽の河原からはお花が咲き乱れ名称には相応しくないくらい沢山の花に出会えました。
御浜小屋に着く頃からガスが濃くなり強風とでダブルパンチの中を歩きました。
御田ヶ原のお花畑は晴れていば天国に近い花園なのに10m先も見えない状態で 残念。
楽しむ余裕なく七五三掛けの別れを千蛇谷コースを行きました。
こちらは風もなく静かな状態で細い山道を2回雪渓を渡ります。

横断箇所にはロープがしてあるのでガスがかかっていても心配なく渡ることが出来、
雪渓の上は汚れているものの涼しく汗知らずです。
再び石畳の道は勾配がうまく付けてあって息も切れない歩きで楽に登れました。
大物忌神社からは岩山になり強風が吹き荒れる中迫力ある山登りになりました。
途中リュックと杖を置いて吹き飛ばされないよう岩にしがみつきながら山頂に。

足元の岩はしっかりしているのですが風速25m以上はあろうかと思われる風の中
呼吸をいつするのか息苦しくなります。何しろこんな風はじめてです。
頭の中が無になりそれなりに楽しめたかな?ナンテネ!!
頂上から神社までの岩場の下山は以外に早くアット言うまでした。

石畳の下山は往路を行きましたが相変わらず強風は同じです。
賽の河原辺りは風もなくなり長い登山道ともお別れで鉾立駐車場に着きました。
鳥海山は変化に富みお花畑と新山の荒々しい様子は加賀白山を思い出し近ければ
何度でもコースを変えて楽しみたい山です。

出会った人  大勢です。
出会った花  夏の花は勢ぞろいです。 チョウカイフスマは地味な小さい花です。
         ニッコウキスゲ、イワブクロ、ハクサンシャジン、チングルマが印象に残りました。
出会った鳥  何しろ強風の為わかりません。
 

秋田県の象潟の「道の駅 ねむの丘」で日本海を眺めながらお風呂(お勧め350円サウナあり)
で汗を流しました。
今夜はここで車中泊です。

7月30日
芭蕉も西行も訪れたという道の駅のすぐ近くの蚶満寺を見て昔を偲び一路滋賀の我が家へ帰りました。
先月芭蕉の墓参りをしたところで奥の細道最北の象潟を訪れることが出来、感慨深いものがありました。

象潟や雨に西施が合歓の花  芭蕉
西施は、越王勾踐<こうせん>の愛妾。越王勾踐は、絶世の美女西施のうつくしさにおぼれ、
これが国の存亡の危機になるのではないかとかんがえた臣下の笵蠡<はんれい>は、一計
を案じて彼女を敵国の呉王夫差<ふさ>に与えてしまった。案の定、呉王は彼女に耽溺し、
たちまち国は乱れた。その機に乗じて越は呉をせめて陥落させ、西施は取り戻された。しかし、
彼女がいると国難のもととなるであろうと考えた笵蠡は西施を暗殺し、水に沈めてしまう。
美しいばかりに不幸であった西施の悲劇である。  さて、一句、松島は男性的、象潟は女性的。
その女性の代表として西施がいる。

象潟や桜の波にうづもれて 花の上こぐあまの釣舟
  西行

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