大朝日岳(1870m) 
山形県         2005.7.25~28        T&A

今季夏山行は東北シリーズに決定。
東北随一の雄大な山塊朝日連峰の大朝日岳と日本海側の鳥海山を目指しました。
自宅を夜も明けきらない早朝に出発です(年寄りの早起き癖が有利に働いた?)。

7月25日
自宅3:40~今庄IC5:09~新潟中条IC10:05~朝日鉱泉13:15

高速を降りR7~R113~R287と温泉の看板がよく出ている小国街道を北上し最上川を渡り
白滝の表示を見て(朝日鉱泉まで14k)の看板から林道を行きました。
鉱泉は赤茶けてぬるめのお湯で、蛇口から熱いお湯がでます。
今夜は奥深いお山の一軒宿に泊まりました。素泊まり一人\4300×2

7月26日
朝日鉱泉4:40~出合6:50~大朝日岳11:00~朝日小屋11:15

台風7号が日本に接近していてなるべく午前中に小屋に入ったほうがベストなので、鳥原山経由
の予定を変更し最短急登の中つり尾根コースを行くことにしました。
薄暗い夜明け前に鉱泉を出て、朝日川沿いのブナを主体とした森を行きます。
4回程立派な吊橋を渡り出合で中つり尾根コース最後の水場になります。
ここから木の根が登山道をおおい両手、両足を使って登ると説明されていますが、ゆっくり登れば
それ程問題なくクリアーできました。長命水は倒木で沢への道がわからないのでパスです。
この辺から雨が降ったり止んだりしてきて今回の失敗山行の始まりです。
出発時に連泊(台風の為)用の食糧を入れ忘れ、出合での水補給も長命水でと補給せず、
そうしてリュックに入れているのに雨具とスッパッツを装着せず最悪の結果に。
物忘れがひどく判断力も衰え あ~~いややな~、悲しやの~(比良弁) 
P1760ぐらいから植生が変わりハイ松帯になり、花もたくさんあり晴れていれば歓声の出る所が
尾根なので益々雨風が激しくなり立っているのもやっとで緊張します。
  
頂上にたどりついたものの写真を撮るのが精一杯で急ぎ小屋を目指し下山です。
2階建てのどっしりした小屋に入った時は一安心で、ビショビショの服を着替えると人心地がつきました。
今夜の宿泊者は19名と管理人さんです。
管理人さんに〔1日分の食糧を忘れたのですが〕と言うと心配要らない余分にありますとの事。ヤレヤレ ホ!!
秋田山友会の人たちからお菓子の差し入れを頂き、和気あいあいとした雰囲気で一夜を過ごしました。
素泊まり ¥1500×2×2

7月27日
今日も小屋の外は暴雨風が吹きまくっています。とてもじゃあーりません、私には無理です。
台風は仙台沖らしいのですが持参のラジオは聞こえません。
そんな中秋田の10名、大阪の4名の方たちは出発されましたが私たちは停滞です。
本もなく何もすることがないので、一寝入りしても時間がたっぷりあってさてどうしましょ。
爪を切り、眉毛の手入れ、次は? う~ん

埼玉からの女性2名の方と管理人さんのおしゃべりは思い出に残る出来事でした。
特に管理人さんは81歳現役の方で元営林署&マタギととても年齢を感じさせない元気な人です。
話が面白く結局夕食に味噌汁とイナゴの佃煮、らっきょと頂きました。

7月28日
朝日小屋5:30~小朝日岳7:20~鳥原山~朝日鉱泉12:45

相変わらずの烈風が吹き荒れていますが台風は日本から去っていったみたいです。?
思い出をたくさん頂き管理人さんにお礼を言って烈風の中思い切って出発です。
飛ばされないよう足元ばかり見ながら歩きました。
銀玉水の所までくると風も弱まり日本一美味しい水を補給しました。
濃いピンクが美しくいヒメサユリはこの山の代表花だそうです。
  
やっと花を見る余裕ができ、熊越では熊に遭遇するらしいが今日は遠慮しているよう。ホ””
小朝日岳直登を避け古寺コースの巻き道を行き山頂に。
何も見えませんが小朝日岳を下山する頃から時々陽が射し始め、
しばらく行くと古寺鉱泉コースや鳥原山がはっきり見え空は夏色になってきました。
シラネアオイやヒメサユリといった関西では見られない花に出会え遠くまで来た甲斐がありました。
鳥原山から湿原の木道を行き、ブナやミズナラ等の大木の中、木の間越しに雪渓のある大朝日岳が
望まれ少しずつ高度がさがり、谷に面して急坂を過ぎると中つり尾根コースとの合流点です。
朝日鉱泉は吊橋を渡った所。ここからの大朝日岳は遥かかなたに見えました。
入浴料一人¥500でさっぱりして次の鳥海山を目指して車で移動です。


朝日連峰のほんの一部しか歩けてないがマタギさんの話が聞け、山のスケールの大きさに触れただけでも
良かった。イワナや熊が生息して人間と生活をともに出来る山は素晴らしいです。

出会った人   35人ぐらい(3日間)
出会った花   ヒメサユリ シラネアオイ ウスユキソウ サラサドウダン ハクサンイチゲ ニッコウキスゲ
          タカネマツムシソウ ミツガシワ イワカガミ etc

出会った鳥   ウグイス ウソ 
出会った蝶   クジャクチョウ アカタテハ  

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