みちのく山旅日記(3) 

岩手山(2038m)   岩手県

7月27日
 登山口5:10~(旧道)~八合目避難小屋8:30~九合目火口右回り~山頂9:45~八合目避難
 小屋10:40(休憩・食事)11:10発~(新道)~登山口13:35
 「お山の湯」~「小岩井牧場」~(R13)~道の駅「雁の里せんなん」19:00(泊)

馬返しの登山口出発 早朝のすがすがしい空気を一杯吸い、ミズナラやブナの木陰歩きは今日の山行を
予告しているかの様に爽やかです。
一合目で小休止し、前日に登山者の方にお聞きした旧道コースを登る事に。
火山砂礫の露出する二合目は展望は良いが再び樹林の中 着実に高度を上げるものの四合目から六合
目の見晴らしの良い岩綾帯になるとさすがにきつく、私は少々息が切れる状態。六合目の大蔵石にくると、
七合目までが急登と思っていたので気分的に楽になりあと少しと自分を励ましました。
七合目は新道と合流する鉾立で、ここからは緩やかな登りとなり、避難小屋の八合目はすぐに着きました。

快晴ですが風が強いのでジャンパーを着てお花畑の不動平を過ぎ、砂礫の斜面を九合目に。
火口壁を右に行き火口を見ながら、遠く早池峰山・岩手の広々とした平野や昨日の八幡平、
  
残雪の秋田駒等々、強風の中360度大パノラマに感嘆の声を上げながら山頂に。
斜面のコマクサの群落に圧倒され山登りをしているおかげでこんな場面に出会え幸せです。

次から次と登山者が登ってこられ、私達は八合目の避難小屋前で早々のランチタイムです。
水は豊富に出、小屋は立派(新築して3年目)なので余裕があればお泊りしたい所です。
下山は樹林の新道コースを行きましたが、こちらは無理のない安全コースです。
麓のキャンプ場は広々としていて気持ちの良い所で、麓の清水で水分補給しました。
「お山の湯」に入りさっぱりして、小岩井農場にお土産を買いに行きました。
観光地なので大勢の人達が農場遊園地?に入っておられました。
田沢湖、角館とちょっと寄道しR13号を南下し今夜の宿泊地は秋田県の道の駅「雁の里せんなん」です。
車中泊でも静かな所でよく寝られました。

7月28日
 道の駅6:00~花巻市~平泉~東北自動車道一関I・C~磐越自動車道~北陸自動車道柏崎I・C
 ~道の駅「能生」20:00(泊)
今日は滋賀に帰ろうか、せっかく東北まで来たので観光して帰ろうと花巻市に・・・。
宮沢賢治記念館を見学、連れは遠い昔に思いを馳せ感激に浸っていました。
次に平泉の中尊寺に、、、  私が20歳だった頃一人旅で訪れた覚えていないくらい遠い昔を思い出しつつ・・・・
しかしここも確実に観光地になっていて人ごみを避けて能楽堂に。
ここから眺めた奥羽平野は  やはり変貌していました。
次は毛越寺に。雨の中芭蕉の句碑を・・・・ 池を一巡りしても見つからないので係りの方に聞きました。

夏草や つわものどもが 夢の跡    松尾芭蕉

松の木も大きくなり人も多くここも観光地になっていました。
連れは芭蕉の句碑や旧跡を訪ねる趣味があり、ここでも感慨深いものがあった様子。
雨が激しく降る中 高速自動車道で移動。
当初予定していた福島県の西会津は大雨警報が出ていて、助手席にいても身体が固まり緊張しました。
新潟に入る頃には雨も止み夕焼けも見られました。
R8号柏崎の道の駅泊の予定が見過ごし次の道の駅まで長くここまでの疲れもあり、緊張とで大変でした。
道の駅の大風車を見た時はホッとし、旅のコンビニ弁当も今夜で終わりです。
道の駅「能生」では雨もあがり、海の匂いもまたいいものだと思いながら食事をしました。
車中泊最後の夜もぐっすり寝られました。

7月29日 
長い休暇も最後です。
R8号線を海岸線に沿い高速に乗らずゆっくり走り小松空港近くのうどん屋さんに入りました。
そうそうヤンキースの松井選手の家はバスも入る観光地でした。
片山津I・Cから高速で今庄I・Cまで。
梅雨前線を避けての山旅はこれでおしまい。
花が多く日本アルプスに咲く高山植物が1500m位から見られ、ウスユキソウ、ヒナザクラ等楽しめました。
何といっても日本中梅雨前線が掛かっていて山に登れただけでも幸せです。

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