誰も居ない武奈ヶ岳 
(1214m) 滋賀県志賀町  2006.2.21   T&A   曇り

登山口(事務所横)6:20~北比良峠9:00~山頂10:45
発11:30~ワサビ峠~中峠~ヨキトウゲ谷~金糞峠~登山口15:10

昨日は雨降りで今日は日本中晴れの予報。
嬉しいじゃありませんか登山予定日が良いと前日の山走行準備も心弾みます。
正面谷登山届けのある横駐車場に止めますが今日は一番乗りのよう。
トイレ前まで雪もなくここでアイゼン装着。
Tは相変わらずお気に入りのスパイク付きの長靴で今回は靴下3枚履き万全の備えです。
前回(権現山)はトレースもあまりなくツボ足走行はチョット苦しい展開でした。
今回のダケ道から北比良峠は人気のコースだけあってトレースもしっかりして早朝の締まった雪は快調です。
植林から雑木林になる頃は朝日が差し琵琶湖は雲海の下です。

冬山ルートは夏道とは違い尾根を忠実に行き峠に上手く出ました。
大雲海は朝日に輝き遠く鈴鹿の上層部だけ見え、不思議な世界が広がり比良山系では
こんな光景は初めて見ました。ホント美しい!!
静かなスキー場跡で小休止ですがここまでは思ってたより早く着きました。

(水ぬるむ 八雲湿原 暖かく)
イブルギのコバ別れから直登の尾根ルートを行きます。
これが意外にきつく、ここまでの疲れもあって無口になりただ足元を見るのみ。
雑木林の向こうに白く輝いている武奈ヶ岳の山頂が見え元気が出てきました。
休憩なしで一気に白い雪の稜線尾根を登り、後はゆっくりと山頂の標識に向かって進みます。
  
山頂に到達する瞬間の感激は山頂に立つ喜びやそれまでの過程の全てが含まれます。
無風の誰も居ない山頂からの眺めは360度の大パノラマで久しぶりに開放感に浸り、
遠く目をやると湖北の山並みの向こうにはうっすらと加賀の白山も見え、今年もあの山の頂に行こう。。。。
更に心豊かにしてくれる山に来られた事に感謝です。
今日の山頂は私達だけで風も無いのでここでランチタイム。久しぶりにのんびりと過ごしました。
時間もあって天候も好転しているので西南稜コースから行くことにしました。
しかし西南稜は夏と違い雪庇の張り出しが迫力あり近寄りがたく右側の斜面寄りに歩きました。
 
途中で比良山系を庭のようにされているOさんとKさん(70歳は越されています)に会いました。
私達とは逆コースのようで、これから行くには踏み跡があるので安心しました。
ワサビ峠からは雪の為降りられず手前の斜面に二人の踏み跡が見つかりホットしました。
谷から直登の斜面を登り切ると小山岳と大橋との交差する中峠。

この辺りからガスが出、乳白色のベールに包まれ雪解け待ちの雑木林は幻想的になりました。
ここまでは問題なく歩けましたが、ヨキトウゲ谷を下るにつれ谷も深くスノーブリッジを渡る事10数回。
恐怖の谷渡りは緊張のしまくりで積雪が半端でなく雪解けの水量は多く今日のコース最大のポイント。
金糞峠に着いた時は緊張から開放され大休止です。
ここからはしっかりしたトレースもあって余裕の気分になり鼻歌も出て無事長いコースを歩け
幸せ気分に浸りました。
河原ではネコヤナギの芽もふくらみウグイスが里で鳴くのもあと少し。

出会った人  2人
出会った鳥  ミソサザイ シジュウガラ エナガ ホオジロ ヒガラ

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